あま市 七宝焼アートヴィレッジ
 サイトマップ  お問い合わせ  ENGLISH
トップ ご利用案内 尾張七宝とは 常設・企画展 イベント案内 七宝焼体験教室
〒497-0002
愛知県あま市七宝町
遠島十三割2000
TEL 052-443-7588
FAX 052-443-7122

七宝だより

資料解説 企画展「日本工芸会東海支部工芸作家七宝作品展」図録

(社)日本工芸会にはたくさんの七宝作家さんが所属していますが、その中で、地元の東海支部に所属している正会員・準会員・研究会員の方たちの作品を紹介するものです。東海支部の七宝作家の特長は、名古屋市やあま市に在住している人を中心に、七宝業を生業としている人の割合が多いことです。いわゆるプロの手による現代工芸作品を含めて御覧いただきました。(2007年刊)

資料解説 企画展「赤透~尾張七宝の赤い宝石」図録

赤透(あかすけ)は赤色の透明釉薬のことで、この釉薬を用いて作られた七宝作品に対しても使われる名称です。赤色の透明感のある光沢が宝石のルビーに似ていることもあり、外国人にも大きな人気がありました。この釉薬が発明されたのは明治の前期に名古屋の七宝家太田甚之栄のてによるものとされています。明治期から現在に至るまで、人気のあるこの赤透七宝の名品を館蔵品以外に京都の清水三年坂美術館、名古屋市博物館の所蔵品などとともに紹介しました。(2006年刊)

 

資料解説 企画展「七宝職人が編み出した技」展図録

この展示では、明治期を中心に、様々な技法や材料をもとに作られた七宝を分類して紹介しました。明治期に入って本格的に改良が進んだ七宝は、それ以前に比べてとても多くの種類を生み出しました。これらの中から代表的ともいえる名品たちを館蔵品や名古屋市博物館、安藤七宝店などから借用した作品をもとに御覧いただきました。(2006年刊)

資料解説 企画展「林小傳治」展図録

林 小傳治(はやし こでんじ)は、地元遠島(あま市七宝町遠島)の代表的な七宝窯元です。四代目まで代々襲名しましたが、初代小傳治は、幕末に七宝焼を携えて横浜へ行き、初めて外国人に七宝焼を販売したというエピソードがあります。初代小傳治は国内外の博覧会に出品して多くの賞を得て、尾張を代表する七宝家として国内外に知られました。この展覧会では林小傳治家に残っていた窯元関係の資料や作品のほか、名古屋の安藤七宝店、京都の清水三年坂美術館が収蔵する林小傳治作品を展示しました。(2005年刊)

資料解説 企画展図録「並河靖之の技」

明治期の京都在住の七宝家「並河靖之」の作品の展示図録です。並河靖之は海外にも広く知られた七宝家で、現在でも海外の七宝コレクターのもとにはたくさんの並河作品があります。並河靖之は、七宝家として最初の帝室技芸員となり、各種博覧会でもその名を知られました。そんな並河靖之の作品や下図などを、並河家が持つ京都の「並河靖之七宝記念館」と近代の名品を数多く所蔵する「清水三年坂美術館」から借用して展示しました。(2005年刊)

資料解説 常設展示図録「尾張七宝」

常設展示の解説のために作ったものですが、内容は近代七宝の歴史、関連人物紹介、製造工程の解説、代表的な技法の説明、名品の解説に技術伝承の系統図などを収録し、一冊で尾張七宝のすべてが理解できるように編集しています。近代以降の七宝について発祥の地として詳細な内容を取り込むよう心掛けました。(2011年刊)

資料解説 七宝資料集13「遠島ゆかりの七宝窯元」

この資料集では、遠島(あま市七宝町遠島)にて近代以降に活躍した七宝窯元に関する資料を収録しました。それぞれの人物の来歴に加えて、出版物等で紹介された文章も掲載しています。遠島に七宝技術を初めて移入しながらも広く知られることのなかった林庄五郎氏の顕彰碑の建立時に作られたパンフレットや、名古屋で活躍した権田廣助氏が初めて「ぼかし」の技術を会得したときのエピソードなど興味深い文章が含まれます。

資料解説 七宝資料集12「林貞七宝店資料よりみる戦後の尾張七宝産業界」

収録資料を所蔵していた林貞七宝店は遠島(あま市七宝町遠島)で明治初期から七宝業を営んでいる七宝窯元です。資料集11に所載した資料と合わせて過去の資料を持っています。この資料集では、伝統的な七宝技法を保存するために、熟練した職人に伝統的な作品制作を依頼した書類や、販路開拓のために百貨店にて催した展示会の資料、戦後新たに発足させた同業組合の定款などを収録しました。巻末には、これらの事業を主導していた愛知県工業指導所の中心人物による、七宝業界への提言などが興味深い内容です。

資料解説 七宝資料集11「七宝技術研究会と『七宝前史』」

七宝技術研究会とは、太平洋戦争後、長らく中断していた日本の七宝業の販路の開拓と技術の保全のために愛知県工業指導所が主導して、県内の七宝窯元らが活動したものです。その活動の一環としてつくられたものが、収録した『七宝前史』で、手書きのガリ版で印刷して、限定的に関係者に配布されたものです。『七宝前史』はその題名が示す通り、日本の七宝が近代に国内外に広く知られることになる前までの七宝の歴史を記したもので、昭和28年に編集されましたが、編者の個人名は不明です。巻頭には、この後に『七宝再興史』『七宝発展史』が続刊される予定と記されていますが現在、それらが編まれた跡はみられないのが残念です。それでも、編集時点ではおそらく唯一といっていい七宝の歴史をまとめたものであり、たいへん貴重な資料です。

 

資料解説 七宝資料集10「七宝歴史講座資料1」

当館では毎年七宝歴史講座として、学芸担当者が、七宝の歴史に関するテーマを年に3回講義形式で実施しています。基本的には年に3回の実施で、その第1回目は初めての方でもわかりやすく、七宝の歴史を一から解説する回で、2回目と3回目はテーマ編として、毎回異なるテーマのもと、七宝の歴史や、関係する人物、事件などについて深く解説するものです。七宝という狭い分野のテーマですが、いろいろと掘り下げていくと意外な事実に気づいたりします。本資料集ではそんな歴史講座の内容を2009・2010年度に開催した回について資料掲載しました。特に第一回目の七宝の歴史編は手軽に七宝の歴史を知るためには格好の内容となっています。

Copyright(C)2003-2010 SHIPPO ART VILLAGE All Rights Reserved.