七宝の花瓶や皿には様々な鳥や花、時には風景や人物などの図柄が描かれています。これらは一見華やかな色彩やにぎやかな構図のために描かれているかのように見えますが、そればかりではありません。
「梅に鶯」といったような季節感に合わせたもの、日本の伝統的な紋様からとられたもの、花の「四君子」のような意味のある取り合わせをしたものなどが多く見られます。
しかし、明治時代には日本人にとっては半ば常識でもあったこれらの図柄の意味合いも近年はあまり知られなくなってきました。
このたびの展示では、七宝作品に見られる日本特有の図柄の持つそれぞれの意味合いについて、実物と図柄の解説を並べて展示し、少し前の日本人が持っていた教養・知識について考えてみます。